高垣家、太陽光発電の収支状況

 

2016年10月から自宅の太陽光発電スタートして2年半。データが溜まったので整理しようと思います。


おさらいですが、太陽光発電の売電と買電と自家消費は、こんな感じのグラフで示すことができます。

「買電」+「自家消費」 :家で消費している電力(消費電力)
太陽光発電を設置していなければ、この部分の電気代を支払うことになります。各家庭によってばらつきはありますが、電気代10,000円〜20,000円程度でしょうか。

「売電」 :売電収入になる電力(発電量 − 自家消費)
発電した電力から、自家消費分を差し引いたものです。いくらで売れるか、といえば買取価格は2009年に48円/kWhからスタートして、今は26円/kWhまで落ちてます。


 

さて、掲題のとおり、我が家の話をしようと思います。我が家で採用したのはソーラーフロンティアの太陽光パネルです。屋根に目一杯載せてます。

  メーカー  : ソーラーフロンティア
  搭載容量 : 9.52kW
  設置費用 : 220万円

2017年の発電量、消費電力をグラフにするとこんな感じ。

これだけ見ると、11時ごろをピークとした発電があることと、一日を通して消費される電力があること、それらのバランスが見えてくると思います。数字を見てみます。この数字だけ見て色々分かる人はかなりの玄人ですね。つまり、この数字だけ見ても普通は意味わからないので、個々の要素を解説します。

 

■ 発電量

まず発電量を見ると、年間で13,000kWh程度は発電する事がわかります。我が家の太陽光パネルの搭載量は9.52kWなので、太陽光パネル1kWあたり、年間で1365kWh発電していることになります。シリコン系の太陽光パネルの場合、1kWあたり年間1200kWh発電するので、13%増しということ。ソーラーフロンティアのアドバンテージがここに現れています。

■売電量

太陽光パネルが太陽の光を受け発電すると、発電した電気は最初に家で消費します。家で消費して、それでも余った電力を売ります。「余剰買い取り」と呼ばれる所以です。我が家の場合、年間で10,700kWhは売電できています。2016年度の売電価格は33円/kWhだったので、10,700 x 33 = 353,100円/年。一ヶ月あたり29,000円程度の売電になってます。

■買電量

昼間、発電している時は電気を買いませんが、夜はどうやっても発電しません。ので、太陽が出ていない間は、電気を買います。ここ、意外と誤解している方がいます。大量に太陽光パネルをつけたら、もう電気は買わなくていい、と思ってしまってる方。そんなことないですからね。そして、我が家の買電量は4200kWh/年くらい。これは、12万円/年、一ヶ月あたり1万円の電気量です。我が家は、平均で月1万円の電気代、ということです。

■消費電力

売電とか発電とか全部無視して、とにかくどれだけ電気を消費したかが、この消費電力です。年間合計で6,500kWh。月あたり540kWh。これは、おおよそ16,000円/月の電気代になる、ということです。ちょっと消費電力が大きいかな?おそらくエアコンの24時間稼働の影響です。ちなみに国が準備しているモデル住宅の消費電力は、空調を24時間稼働させるような前提ではないので、もっと小さな消費エネルギーになるとしています。

■自家消費

本来は電気代を支払わなければならなかったけれど、太陽光発電を設置したおかげで払わなくてもよくなった、得した分になります。これ、我が家では2,300kWh/年、月あたり190kWhほど、払わずに済んだことになります。金額にして、月々5700円ほど電気代が安くなったことになります。

 

まとめると、1kWhあたり30円(賦課金込の金額、27円/kWh + 2.9円/kWh)とした場合、我が家では毎月29,000円の売電益を得ていて、本来は電気代を16,000円払うところを自家消費で5,700円安くなったので、実際に支払う電気代はおおよそ10,000円/月です。

年間35万円の黒字があるので、これを10年間貯めると350万円。システム自体は220万円で設置していますが35年ローンに組み込んでいるので、利息も含めて264万円。月々5700円ほど電気代が軽減されているのでこれまたお得で、10年で68万円

ここまで書いて言いたいのは唯一つ。

売電価格は年々落ちていますが、太陽光パネルの設置費用も年々安くなっています。もし気になったら試算する方法は業者さんみなさん持ってますので、一度聞いてみると良いです。

ゴロウ

g-takagaki@collabohouse.info

 

 

2 Replies to “高垣家、太陽光発電の収支状況”

  1. いつも楽しく拝見しています。太陽光発電ですが屋根に穴をあけて取り付けると思いますが雨漏りの心配は無いと思っても良いのでしょうか?屋根裏など一回も登ったことが無く一軒家購入3年未だ取り付けていません。アドバイスお願いします。

    1. コメントありがとうございます!

      太陽光発電は穴を開けて取り付ける方法もあれば、穴を開けずに取り付ける方法もあります。

      穴を開けてしまうと雨漏りのリスク増はゼロではないので、気持ち的に避けたいのは理解できます。ただし、まともな施工会社であれば長い期間保証しなければならないので、相応の対策を打っている事が多いです。屋根の材質や種類によっては、穴を開けざるを得ない場合もありますので、そこはご確認ください。
      瓦屋根等は避けたほうが良いと思ってます。

      アドバイスするとすれば、売電価格は年々下がっているので、以前であればもっと楽に稼げていましたが、今は少しずつ厳しくなり始めています。メリット、デメリットをしっかりと説明してくれる業者さんを探してください。メリットばかり言う業者さんは避けましょう。

      ちなみに、この工法なら絶対大丈夫、とか、この会社なら両手放しで信頼できる、みたいなものは無いので、信頼できる施工会社さんを探されるのが最も大切です。

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