「省エネ住宅」と聞いて、どんな家を想像しますか?(エコっぽい写真とともに)
いわゆる「省エネ住宅」には大きく分けて3派あります。
・高気密高断熱派
・高性能設備派
・懐古ガマン派
【高気密高断熱派】
高い断熱性能、気密性能を確保し、熱を逃さない器を作った上で、それを上手くコントロールできる間取りにする派。いわゆる「パッシブデザイン」だったり、低燃費を謳う住宅は、この方向です。ここ10年で、国も含めてこの方向に進むようになりました。高気密高断熱化すると、消費エネルギーを抑えるのと同時に、家の外に熱が逃げにくいため、室温が安定して室内がより快適になるという効果があります。
【高性能設備派】
太陽光やエネファームを採用し、自家発電量を大きくして「省エネ」にします。消費エネルギーの見える化ができるHEMSを導入したり、「省エネ」イメージを強く押し出すための仕掛けに抜かりありません。大手ハウスメーカーの多くは、どちらかといえばこれです。大手メーカーは柱や断熱材等、多くの建材を工場で大量生産しているだけに、一度基本仕様を決めてしまうと、すぐには変更することができません。そのため建材の自由度が非常に低く、断熱仕様などは古い昔の基準を元に決めていたりして、家自体の断熱性能を簡単には高めることが出来ません。手軽に入替えのできる設備でどうにか省エネ化をします。窓ガラスを真空ガラスに変更する、といったような、入替えの簡単な部材は高性能化できますが、根本の変更まではまだしばらく時間がかかります。機器で省エネを進めることは、快適性とは無関係であることを忘れてはいけません。
【懐古ガマン派】
住宅の省エネ化の動きはここ数年で非常に大きくなっていて、小回りの利く中小の住宅会社はいち早く対応をしています。当然コラボハウスも相応の準備を進めていて、今建てた家が、例えば5年後に大幅に時代遅れになってしまうようなことにはなりません。現時点でのベストな選択をしているつもりですし、常に模索しています。大手ハウスメーカーは、その規模のために、すぐに時代の流れに順応することが難しいです。そのため、設備や窓ガラス等、入替えの簡単な部材については早急に対応しますが、根本に手を入れるのはもう少しあとになります。懐古主義は、個人的には理解はしますが同調は難しいです。
まずは2020年、そしてその次、2030年と、住宅に要求する省エネ性能は年を追うごとに高まっていきます。常に先を見て、お客さんにベストな価値を提供できるよう知恵を絞り続けようと思っています。
実は高気密高断熱な省エネ住宅にも細かく言えば色々流派みたいなのがありますが、そんな差は微々たるもので、大枠で高断熱高気密が前提条件である、と認識しているかどうかが大切です。
気になること、分からないことがあればお気軽にご連絡ください。
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Yahoo!ニュースの記事にも!→ http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20160108-00006441-biz_sinkan-nb。
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