断熱塗料の真実

「塗料に断熱性能がある」と書いてあるのを読んだとき、意味が分かりませんでした。塗料の薄さと「断熱」に関連を見出だせなかったからです。厚みにこそ意味があるのでは?と。

あまりにも気になったので調べてみました。こういう仕組みだそうです。


※日進産業様HPより抜粋:http://nissin-sangyo.jp/about.html

断熱塗料の「熱浸透率」なる物性値がカギらしいです。熱浸透率は、温度が異なる物質が接しているときの伝熱を計算するときに使われる物性値で、値が大きいほど、隣り合う物質同士がより早く同じ温度になるとのこと。

熱浸透率の大きい断熱塗料を内壁に塗った部屋の室温を20℃にすると、断熱塗料を塗った壁はいち早く20℃にまで上昇し、体感温度を20℃にまで上昇させるようです。

結果的として上記資料のように、暖房時は体感温度が3℃程度上がり、冷房時は3℃程度下がるため快適な環境になる、と。

「熱浸透率」は、熱伝導率「λ」、密度「ρ」、比熱「C」の積の平方根です。

これを元に、色々な材料の熱浸透率を計算してみます。

んー、、、、遮熱塗料(断熱塗料)の熱浸透率がズバ抜けて高いわけではありません。コンクリートやレンガ、石膏ボードのほうがずっと熱浸透率が高く、塗料が劇的な効果を生んでくれそうには見えません。

しかも、塗料の熱浸透率が空気のそれに比べてずっと大きい事は、塗面はいつまでたっても空気の温度に馴染まない、という事実です。計算上、熱浸透率が大きい物質は温度変化しにくいということを示しています。

つまりHPに書いてあることに矛盾が。これはどうも、、、、矛盾が解消されない以上、正しい情報として扱えません。

 

熱浸透率を根拠に説明することができませんでしたが、断熱塗料には名前のごとく断熱性能があるのか、調べ回ってみました。するとこんな記述が。

熱伝導率が0.035[W/m・K]ともなれば、たしかに断熱性能がある、といえるレベルです。グラスウール16kくらいの断熱性能を持っていることになります。

問題は、、、厚みですね。熱伝導率は0.035[w/m・K]ですが、極めて薄いため、熱抵抗は0.014[㎡・K/W]しかありません。グラスウールによる断熱に比べ、わずか1/500の熱抵抗しかありません。逆に言えば、断熱塗料を500回重ね塗りすれば、確かに断熱性能を発揮してくれます。

高い買い物ですねー。やめときましょう。

ゴロウ

g-takagaki@collabohouse.info

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