エアコンの100V / 200V対決
エアコンのカタログを見ていると、同じ容量のものが2つある場合があります。
たとえば日立の白くまくん。12畳用エアコンが2種類。
東芝の大清快も、14畳が2種類。
ダイキンのうるさら7も、14畳用が2種類。
各社、12畳用か14畳用あたりに2種類あるんです。
何が違うのかよーく見てみると、電源が100Vか、200Vかの違いです。100V機と200V機の違いを事細かに説明することは今回しませんが、今回注目したいのは光熱費です。どっちがお得でしょうか?
ホームズ君で光熱費をシミュレーションしてみます。
【条件】 Ua値=0.5 広さ : 20畳(小屋) 夏季の室温設定 : 27℃ 冬季の室温設定 : 20℃ 冷房期 : 5月中旬〜10月中旬 暖房期 : 11月中旬〜4月下旬 その他 : 冷房期、暖房期、それぞれの期間は24時間運転する
計算される年間の冷暖房費はシミュレーション値なので、注目するのは冷暖房費の絶対値ではなく、相対的な差に注目します。
まず一目瞭然なのが、どのメーカーのエアコンでも、100V機の方が年間冷暖房費が安いです。えぇ?!何が原因でそんなことに?!さらに細かく、各エアコンの能力を見ると、相関関係の高い要素が見えてきます。
「最大○○能力」が、年間の冷暖房費と非常に高い相関があるようです。
そもそも今回は100Vか、200Vか、どちらを選ぶべきか?という疑問がスタートでした。シミュレーション結果を単純に受け止めれば、光熱費抑えるためには100Vのものを選ぶべき、というのがひとまずの結論です。
仕様を読み込んでみると、どうやら最大の冷暖房出力(特に暖房の差が大きい)が、年間の冷暖房費に大きく影響することが見えたので、さらに拡大して考えてみます。
エアコンを選ぶときは、設置する空間の広さを暖め/冷やすことが可能な冷暖房出力を満たす必要があります。しかし、必要な能力を満たしてしまったら、それ以上の能力は単純に光熱費に跳ね返ってくることになりそうです。したがって、
1)空間に必要十分な冷暖房能力を算出
2)**畳用とか**Vとか、無視
3)無駄に最大冷暖房能力の高いものは避ける
でエアコン機種を選べば、まあ大丈夫ではないだろうかと思ってます。
とは言え、あくまでも「ホームズ君」の採用しているエアコン周りの数値モデルの特性が出ているに過ぎないので、実測が必要です。
んー、、、締まらないなぁ、、、
熱のゴロウ
こんにちは、はじめまして。
ホームズ君と言うソフトのシミュレーション結果とメーカーカタログデータ結果とが真逆なのが何故なのか? 気になります。 24時間冷(暖)房なので最大能力の連続ではないでしょうし・・・???
不思議です。
そう、真逆なんです。
カタログデータは木造の無断熱の家での話ですが、今回のシミュレーション結果はUa値=0.5とまあまあの高断熱な環境です。実際に「ホームズ君」で無断熱環境下での冷暖房費を計算したところ、カタログのように、200Vの方が暖房費が安くなりました。
断熱性能の違いが影響しているようです。が、詳細は今のところ不明です。