窓の変更は得か損か?まとめ?

熱の話

とにかく高性能な窓にすれば室内は快適に、光熱費は安く。
正直そう思っていました。
でもそうではなかった。
そんな単純な話ではありませんでした。

考えてみれば「窓の性能」にもあれこれあって、

熱貫流率
日射熱取得率
日射遮蔽係数
反射率
etc…

一本の物差しでは測れないですね。

窓の面積によっても、家全体に対する熱貫流率の影響具合が変わるし、
南面の窓面積に対しては日射熱取得率がとても効いてくるし。

で、色々と試した結果分かったのは、
ペアかトリプルか?!
を悩む前に、
断熱Low-Eか遮熱Low-Eか、非Low-Eか。
そのほうが、ガラスの枚数よりもずっと光熱費に効く、ということ。

南面の窓は断熱Low-E
東西面は遮熱Low-E
北面は、、、どっちだ?! #これは宿題。

そして、ペアからトリプルへの変更を検討する段階に入りますが、、
40〜50万円の追加費用を支払っても、
目に見える光熱費ではペイしない現実。
全樹脂サッシのペアガラスあたりがベターでしょうか。やっぱり。

だから高断熱化する必要なし、という意味ではありません。もちろん。
我が家は、
Ua値 = 0.28 [W/㎡・K]
かなり高断熱の部類です。
室温は安定するし、真冬でも全く寒くないし、大満足です。
断熱性能を高めるほど、
暖房している部屋とそうでない部屋の温度ムラは解消されていき、
家中どこも超快適!になることうけあいです。
将来的な医療費を考慮に入れれば、
断熱性能を高めておくのは良い投資です。
エネルギーをそもそもあまり使わない家にしておけば、
エネルギー価格の変動など気にもならない生活が送れます。

「今年は灯油が高いわねえ」
「最近電気代が上がったなあ」
「中東の情勢が悪化して石油価格が上昇したからガス代が上がる!」

そんな心配は無用な家になるんです。
住んでしまえば、後戻りはできません。正直。
でも、これ、住んでみないとよく分からない。

だったら何をすべきか?

現実的な冷暖房費で家を快適温度にすることができる断熱性能を確保することは必須。
それ以上は、家を建てる人に判断をおまかせする、
というのが一番いいのかなと思っています。

のゴロウ
コラボハウス一級建築士事務所

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