省エネ住宅 基本の「き」

熱の話

ブログのアクセス解析をしていると、
訪問者の半分が、初めて訪問してくださった方のようです。

ということは、以前に書いたアレやコレを読むこと無く、
唐突に読んでみたら突然断熱やら気密やらの話が書いてあることになるんですね。

ということで、
本当に基本的な話を今一度書いてみようと思います。
以前書いたことから、何か進歩してるかも。

最初に、本当の基本。

熱の伝わり方は、3つしかありません。

 伝導
 放射
 対流

の3つです。

家の中での出来事で説明してみます。

冬を思い出してください。
タイルを張ったお風呂の床に素足で立つと、ヒヤッと冷たいですね。
足の裏から床に熱が伝わって、足の裏の熱が奪われてしまったからです。
接しているものに直接熱が伝わっていくこと、これが「伝導」です。

冬の窓際、窓の正面に立ったら、寒さを感じますね。
一方、電気ストーブの前に立つと、温かいですね。

窓と体、ストーブと体の間には一定の距離がありますが、
その何もない空間を見えないビームが飛んで到達する熱があります。
それが、「放射」です。

空気は、暖めると軽くなり、冷やすと重くなります。
相対的に重いものは下に、軽いものは上に行きます。

例えば、15℃の空気と20℃の空気があると、
15℃の空気は下に、20℃の空気は上に移動します。

(15℃の空気と20℃の空気の絵)

温度差が大きいと、上に行く力、下に行く力が強くなります。
5℃の空気と20℃の空気があれば、
5℃の空気が下に落ちていく勢い、そして、
20℃の空気が上に登る勢いはとても強くなります。

20℃の空気と、19℃の空気を比べると、
19℃の空気が下に落ちる勢いと、
20℃の空気が上に登る勢いは、とても緩やかなものになります。

温度差が大きいと、空気が移動する力は強くなります。

温度差で空気が移動していき、空気の塊の持つ熱が移動していく様を、
「対流」と呼びます。

熱の伝わり方3つをキッチリ理解すれば、
省エネ住宅で熱がどう振る舞うのか、
正しく想像できるようになります。


 伝導
 放射
 対流

まずは熱の3つの伝わり方が大切です。

のゴロウ(高垣 吾朗)

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