思った以上に大きい窓でした。
今の賃貸の窓は、幅が1.65m、高さが1.8mくらい。
高垣邸で採用している窓は、
幅が2.56m、高さが2.4m(1F)と2m(2F)。
性能が高いので、逃げていく熱量は抑えられますが、
窓が大きいので、入ってくる熱量(特に冬の日射)が大きいです。
冬、オーバーヒートするかもしれない、、
と言い続けてますが、
実際どのくらいの熱が入ってくるのか?
計算してみると、、、
〜〜(以下メンドウな話なのでスルーして頂いて構わないヤツです)〜〜
わが家の単位日射強度あたりの暖房期の日射取得量は、5.67 [W/(W/㎡)] です。
松山市の、2月中頃の晴れの日、水平面全天日射量は2.7 [MJ/㎡]に達するようです。
2.7 x 1000 / 3.6 = 750 [W]
750 x 5.67 /1000 = 4.25[kW]
800Wの電気ストーブ5個分。
熱のゴロウ(高垣 吾朗)
コメント
せっかく窓を大きくしても、今時のガラスは太陽熱を遮ってしまうので、冬には以前の普通のガラスの時より日中の陽射しでは部屋が暖まらなくなりました。二重硝子なのはいいけど、太陽熱を通すガラスも有るのでしょうか?
全てはバランスです。
Low-Eガラスが太陽熱を完全に遮るわけではなく、ガラスの枚数が増えたら日射取得が出来なくなるわけでもありません。
ガラス性能が向上したり、ガラス枚数が増えたりすると、そうでない場合に比べ日射取得量が減ります。ただし考えるべきなのは、その窓からどの程度の熱を得ることができて、同時に、その窓からどの程度の熱が失われてしまうか?を検証することです。
例えばかつては単板ガラスで100の太陽熱を得つつも、同時に断熱性能が低く110の熱が失われていたため、トータルで熱が10ずつ逃げていたのが、今では50の太陽熱を得ながら40の熱を失うに留めているため、トータルで10の熱を得ることができるようになった、という感じです。(あくまで例で、実際の数値とは異なりますが)
そのバランスを取るために頭を捻るのが、設計者です。