断熱材吹付け前夜

現場が職場と自宅のちょうど間にあるもので、
スキあらば毎日行ってます。

明日は、現場発泡ウレタンの吹付け工事です。
今日も現場に行ったところ、窓という窓が内側から養生されていました。

こんな風に。

明日には、現場発泡ウレタンの吹付けです。
TV番組の「ビフォーアフター」でよく見る、アレです。


 ※アクアフォームHPより転載

この現場発泡ウレタン、
時々、グラスウールよりも断熱性能が高い、なんて説明をされることがありますが、
そこはちょっと微妙です。
熱の伝えにくさは同じくらい。
強いて言えば、同じ厚さにすると、5%程度は性能が向上します。

でも、大事なのはそこではなくて、
スキマができない、という点です。
気密を確保しやすいんです。

気密を確保すると何が良いかといえば、2点。

・スキマ風を軽減し、熱損失を防ぐ

・計画どおりに換気することができる

吹付け断熱にすることで、
施工する職人さんによるバラつきを極力抑えよう、というのが、
現場発泡ウレタンを採用している理由です。

のゴロウ(高垣 吾朗)

4 Replies to “断熱材吹付け前夜”

  1. ブログとても参考になります。
    断熱材について教えていただきたいのですが、家全体の断熱材をロックウール+気密テープで施工しても、高気密高断熱は実現できるのでしょうか。経年劣化等の心配はないのでしょうか?
    我が家は吹き付けではなくロックウールで施工しましたが、吹き付けにすればよかった・・・

    1. ご安心ください。ロックウールで気密テープ施工は良い方法です。
      気密測定はされましたか?
      測定結果としてC値が0.6を下回るようであれば、悔やむことは無いと思いますよ。

      ウレタン吹付け断熱は、価格、施工性を考慮して、コラボハウスとして現時点でベストな断熱方法だと思っていますが、ロックウールやグラスウールでも、ちゃんと気密できていればそれで大丈夫です。
      気密確保に変なテープを使っていなければ、経年劣化を心配することもありません。

      現場数が多く、全現場で気密を確実に確保することが難しい場合にウレタン吹付け断熱という選択肢が出てくる、という感じです。最高の、唯一無二の断熱材、というわけではないので。

  2. こんにちは。勉強させてもらっています。教えてください。
    ウレタンフォーム等を使った場合、外からサイディング等外壁→通気層→透湿防水シート→耐力面材等→ウレタンフォーム→(気密シート)→石膏ボード等→クロスというような形になるかと思います、壁内結露が言われますが、室内から入った湿度はウレタンフォームを通って面材から抜けることができるのか?どうしてもわかりません。ウレタンフォームは水に強いという話もあるなかで、80mmとかの厚さになるウレタンフォームが湿気を通すことができるのでしょうか?私は通すことはできないので面材に透湿性があっても意味はないと考えるのですがいかがでしょう?

    1. 返信が大変遅れてしまい申し訳ありません。
      あまりに時間が空きすぎてもうこちらをご覧になっていないかもしれませんが、コメントさせていただきます。

      現場発泡ウレタンは、イメージと違うかもしれませんが、透湿してしまいます。
      むしろ透湿しないほうが色々とありがたいですが、モノの性質上湿気が通り抜けてしまいます。

      壁体内結露は、断熱材の中で起きることが問題です。したがって、断熱材内に水蒸気が入り込まなければ、断熱材が水蒸気を通さなければ、なんの問題もなくなるわけです。
      がしかし、実態として水蒸気を通してしまいます。そのため、面材の透湿性は必ず必要なのです。

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