窓は熱の通り道

断熱性能向上の大きなウェイトを占めているのが「窓」
壁に比べてずっと熱が逃げやすいため、この「窓」を手始めに高性能化することが、
費用対効果の大きい高性能化の方法と言われています。

どのくらい熱が逃げやすいものか、ということを示すために、
「熱貫流率」という数字を使って説明します。

熱貫流率、というのは、
ウチとソトに温度差が1度あるとき、
温度の高い方から低い方へ流れる熱は1㎡あたり何ワット?
を示すものです。

この「熱貫流率」が小さければ小さいほど
熱が逃げにくい、と考えてください。

さて、サッシと同じ熱貫流率を持つ壁はどんなものか、見てみます。




最も熱がダダ漏れなシングルガラスのアルミサッシの熱貫流率は 4.65[W/㎡K]
コラボハウスの標準仕様の現場発泡ウレタンであれば、わずか7mmと同じ。
ペラッペラです。
そのくらい熱を逃がしてしまいます。

それが樹脂サッシのペアガラスになると熱貫流率は1.7[W/㎡K]。
現場発泡ウレタンであれば 20mm相当になります。
そう3

3倍ですが、高性能な樹脂サッシでも20mm相当。壁は80mmです。
窓って、とにかく熱がたくさん逃げる部位なんです。

さてここで高垣邸で使ったサッシは、樹脂のトリプルサッシ。
以前にも書きましたが、YKKAPのAPW430です。
断熱材で表すとこんな感じ。

断熱材換算で37mm。少しずつ壁に近づいてきました。
近づきましたが、それでもまだ半分にちょっと足りません。

最後の足掻きで、障子を追加。
視線を遮りつつやわらかな光を取り込む部材ですが、
断熱性能の向上に一役買ってくれます。

障子の追加、断熱材では+5mm相当になります。
チョロっとですが、このチョロっとで、80mmの半分に到達。

悪あがきしてます。

窓からは、壁とは比べ物にならないほどに熱が逃げていきます。
なので、むやみやたらと大きな窓は採用しないことが吉です。
大きな窓をたくさん使いたいけども、快適な室温を確保したいときは、
窓の性能を高くしましょう。

気になることがあれば、お気軽にご相談ください。





のゴロウ(高垣 吾朗)

3 Replies to “窓は熱の通り道”

  1. こんばんは。今、家づくりを考えています。
    高垣さんのブログとても興味深く拝見しています。断熱性能など、色々気になっていますが、コストのことも気になります。樹脂サッシのトリプルガラスとなると、コストの方もかなりかかりますか?
    障子にも興味は、ありますが、障子もお金がかかるイメージがあります。
    カーテンと障子であれば、やはり障子の方がコストが高くなりますか?

    1. コメントありがとうございます!

      樹脂のトリプルサッシ、なかなか高額です。会社の規模やエリアによって価格はかなりバラつくので明言はできませんが、35坪程度の家で、樹脂のペアガラスから追加で100万円とか150万円程度になる可能性があり、費用対効果はそこまで高くないと思っています。
      今一番リーズナブルなのは、樹脂のペアガラスあたりです。

      障子とカーテンでは、カーテンの価格幅が大きいので一概に言えないところですが、例えばホームセンターでカーテンを揃えてしまえば、非常に安価に済ませることもできる一方、生地やメーカーにこだわると、天井知らずにもなります。障子の価格はその中ほど、という感じでしょうか。断熱効果は、障子のほうが大きくしやすいです。カーテンの場合、カーテンボックスを作ったり、カーテンの長さをしっかり取って床に接する程にしたりと、カーテンと窓の間の空気が動かないように配慮する必要があります。

      樹脂のペアガラスで、カーテンをしっかり床までの長さにする、というのが、そこまで費用をかけずに断熱性能を一定確保するベターな対応だと思います。

    2. ご丁寧に回答頂きありがとうございました。
      今後の家づくりの参考にさせて頂きます。

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