随分と間があいてしまいました。
前々回で結露のメカニズムが分かった上で、
家の窓ではどんなことが起こっているのか、見てみます。
冬、家の中は外に比べてずっと湿っています。
部屋には、暖かくて湿った空気が溜まっています。
さてここで、1m x 1m x 1m (1㎥)の立方体があるとします。
※高垣の身長が167cmなので、だいたいこのくらいの大きさ
室温24℃の時、その立方体の中には水を 19g まで含むことが出来ます。
(1㎥のスポンジには19gまで水が入る、ということ)
水のないカラッカラの空気をちょっと加湿して、
立方体の中に 9g の水を含ませると、
いわゆる湿度(相対湿度)がおよそ 50% になります。
そんな空気が部屋をぐるっと移動して、窓のすぐそばに来た時、
外の気温が5℃くらいだと、アルミサッシの温度は6℃くらい。
さて、6℃の空気1㎥に含むことができる水は、、6g。
9g – 6g = 3g
窓で冷えた空気が床に落ちる
↓
暖かい空気は天井経由で窓方面へ
↓
結露して水を搾り取られる
↓
冷えているので床へ落ちる
↓
最初に戻る
※下の図を参照
これをグルグルと繰り返すうちに、
部屋中の空気から水が搾り取られて行きます。
窓で結露する = 除湿している
ということです。
そりゃあ乾燥しますよね。
このグルグルをどこかで断ち切ってしまえば、結露を抑えることができるわけですが、
それはまた次回に。
熱のゴロウ(高垣 吾朗)
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