シンプルでスッキリとした部屋に目出つメカ感。邪魔モノ扱いされて、見えない場所に押し込まれたりします。棚の影にされたり。格子で隠されたり。これっていいの?
実は、やや困ったことが起こる場合があります。
棚や家具の上にエアコンを設置した時、例えば冬は暖かい空気を出来るだけ下に向けて吹き出すので、棚や家具にぶつかってしまいます。棚や家具は暖まりますが、気流が乱れて部屋全体に暖気が行き渡らなくなってしまいます。エアコンの下には棚や家具が無いのが理想です。
さらに工夫やこだわりが進んで、エアコンを隠したいがために、エアコンの正面に木の格子を作っちゃう場合。こうすれば、室内にはメカメカしいエアコンが見えないので、スッキリして良いです。が、こうするとどうなるか?
こんな風に、木の格子の先に暖気や冷気が上手く出ていけず、エアコンの周辺に留まってしまいます。すると、、エアコンのセンサーが、「あ、もう暖まったな(冬)」「あ、もう冷えたな(夏)」と勘違いして、室温が快適になる前に動作を止めてしまいます。図の、エアコンの上から入り込んでいる気流が、誤動作の元になります。。。
左の図は、格子の間隔をかなり詰めた場合で、完全にエアコン周辺だけで空気が巡ってしまうパターンです。これは、中に何かあるのかどうか見えないので、とてもスッキリ見える反面、そもそもエアコンが正常に動作しないです。
右の図は、格子の感覚を開けて、さらに気流に合わせて角度を付けた場合です。これなら、気流はどうにか外に向けて出て行くことが出来ますが、そもそもの「エアコンを隠す」目的が果たせず、中に何かある感満載になってしまいます。
エアコンは見えてしまいます。諦めましょう。。。と言うのは芸がないので、対策を幾つか。
こんなのがあります。
壁埋め込み式。
※DAIKINホームページより転載
http://www.daikinaircon.com/sumai/aircon/housing/wall/index.html?ID=itiran
もう一つは、床下エアコン。
エアコンを床下に入れてしまおう、というものです。
こうすればエアコンが室内に出てこないので、スッキリとした見た目を維持できます。
ただし、吹き出し口の数や大きさ、基礎の形、使い方等、検討課題がいくつもあるので、気軽にポンと入れるのはちょっと待ってください。
近年、全国で何人もの方が床下エアコンを採用し、多くのノウハウが蓄積され始めています。住宅専門誌(建築関係の人しか読まないようなマニアックなもの)でも特集が組まれるようになっているので、手探り状態ではなく、十分な検討をすれば上手く運用できる下地ができつつあります。
壁埋め込み式は、コラボスタッフの福岡の自邸でも採用されています。
ただ、ちょっと高価です、、、、(10畳用で30万円くらい?!)
床下エアコンは、これまでに2組のお客様の家で採用していただいています。
ただ、使い方が難しく、リスク含みの導入になるかもしれません。
なので、普段は格子で隠して、どうもまともに動かない、、、となれば、エアコンを使うときは格子を外しちゃう、という対策が必要かもしれません。下敷き的な、プラ板で格子の中の気流をコントロールする、という方法も、無くはないです。その辺りはご相談下さい。
何れにしてもコラボハウスでは一定の経験値があるので、興味のある方は担当者までご相談ください。
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