大窓で太陽熱ゲット?小窓で熱を死守?

 一昨日は「蓄熱」の話をチラリとしましたが、何の熱を蓄えるかといえば、「太陽の熱」です。今日はその「太陽の光」をどうするか?の話。たくさん取り込んだほうがいいのか、はたまた、取り込まないほうがいいのか?

 「大窓で熱ゲット」と「小窓で熱を死守」のバランスを取るために必要なのが、そのエリアで太陽の熱がどのくらい降り注いでいるか?です。ざっくり見れば、日本海側は太陽からの熱が少なく、太平洋側は多いです。瀬戸内海も条件が良いです。長野は、日本で最も太陽の光が降り注いでいる地域のようです。(これは知らない人も多いのでは?!)

最初に「冬」の時期を考えます。

 南側に大きな窓を設えた時、冬は当然窓から外へ逃げていく熱量が大きくなりますが、太陽の光として室内に入ってくる熱量も大きくなります。入ってくる量が多くなれば良いので、太陽の熱が多く降り注ぐ地域では窓を大きくした方が良い、ということになります。地図から言えば、太平洋側、長野、瀬戸内エリアでは、窓が大きいほうがオトクです。それ以外の地域では細かく検討したほうが良いです。窓から逃げていく熱のほうが大きくなることもあるので。

 東西の窓には、朝日と夕日が差し込んできます。夕日はともかく朝日はべつに良いんじゃ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ダメです。やめたほうがいいです。例えば断熱性能の低い家であれば、熱が室内に入ってきても勝手に外に逃げてしまうので、まだ気温の高くない朝に熱が入ってきても昼までには外に逃げてしまいます。でも、、、、高断熱な家ではしっかりと熱を保持してしまうので、朝入ってきた熱は夕方まで残ります。朝日が入ってこなかったら夕方28℃だったのに、朝日で2℃上昇してしまった気温が保持されて、夕方30℃になっちゃう、ということになります。夏は朝も夕方も日射を防ぐのが賢いです。朝日も西日も遮りましょう。

 北の窓は?北から太陽の光が射しこむことはありません。ということは、窓を通して外から中へ「光」として熱が侵入してくることはありません。北側の窓は、ただ熱が逃げていくだけです。じゃあ、窓なんて無しでいいのでは???それも違います。窓には、熱の出入りだけでなく、風の出入りや、景色を取り込む場所としての機能があります。南の大きな窓から取り込んだ風は、かならず抜け出る先が要るので、北側に風を抜くための窓が必要になります。また、北側に素敵な景色があれば窓から取り込みたいです。熱以外の観点で窓が必要になるんです。

続いて「夏」を考えます。

 夏は、窓を大きくすると太陽の光が室内にたくさん入ってきて、暑くなってしまいます。じゃあ窓は小さく、、、、いえ、夏は他に手段があります。それは「軒」「庇」「袖壁」をだすこと。そしてさらに、「外付けブラインド」「アウターシェード」「グリーンカーテン」で太陽の光の室内への侵入を遮ることができます。落葉樹の位置を調整して、夏は陽を遮り冬は太陽光を入れる、なんて技もありです。夏の太陽光は、窓の大きさを気にしなくても他に防ぐ手段があるので、ひとまず忘れましょう。

まとめると、、

【夏】 
 窓以外で対策が取れるので気にしない。
 気にしないけれど、必ず対策は取ること。

【冬】 
 太平洋・瀬戸内・長野は南の窓を大きくして太陽熱を取り込む。
 東西と北の窓はできるだけ小さく、風を抜くため、景色を取り込むための窓を。

気になること、分からないことがあればお気軽にご連絡ください。

のゴロウ(高垣 吾朗)

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