太陽の熱を蓄える

今日は、ここ最近で一番の関心事。
蓄熱の話です。

冬、タダで手に入れられる熱。
太陽の熱。

普段全く気にしていないですが、お金として見たらどのくらいのものでしょうか?

例えばコラボハウスの家で外が0℃(おお寒い!)のとき、
電気ストーブで24畳のLDKの気温を15℃から20℃まで暖めたら、

およそ 32円 かかります。

これがそのまま24時間30日続いたら、、、

 約 23,000円/月

言う必要も無いほど高いですね。
スマホ二台分?!
(本当は外気温は変動するし、室温は別要因でも暖まるので現実的な数字ではないです)

—–(以下、ちょっと細かいので飛ばしてもOKです)——
昼間は太陽の光を室内に取り込むことが出来ます。
1月、陽がよく出ている日に窓から入ってくる熱は、
日の出ている時間帯の平均で、1時間あたり500kJ/㎡くらい。
大きな窓(2.5m x 2.2m)が2つあるLDKであれば、
1時間で5.5MJの熱が入ってきます。
————————————————————————-

5.5MJの熱量。
これだけあれば、暖房無しでも室温20℃にできます。
23,000円拾った感じ!
(リアルな金額はその半額程度でしょうか。それでも多いです。)

この熱。
捨ててしまう熱をどうにか溜めておくことはできないだろうか?!
溜めておいて陽が沈んだ後に利用したりできないものか。

ここで「蓄熱」の大切さが急浮上します。

太陽光発電で作った電気を貯めようと蓄電池買うことを考えてしまいがちですが、
特に冬は「蓄熱」するとオトクです、よね。

熱を蓄える量が多い物質は

【PCM(潜熱蓄熱材)】
 ローソクのロウみたいなイメージでいいです
 モノが溶けたり固まったりするとき、
 いつもよりも多く熱を出したり吸収したりしてます。
 その、溶けたり固まったりする温度が、
 人の生活に丁度いいあたりになる物質を使って、
 熱をたくさん溜めたり出したりしてくれるもの、です。

【水】

【コンクリート】

【石とか、それ系のモノ】

木質系断熱材も、悪くないです。

これらを使って、室内に溜められる熱量を多くします。

 ・PCM(潜熱蓄熱材)を床の下に使用(まだ高価)
 ・潜熱蓄熱塗料を使う(塗料は薄いので熱容量は稼ぎにくい)
 ・石膏ボードを二重に張って蓄熱量強化(手軽)
 ・基礎コンクリートに蓄熱すべく基礎断熱にする(床下の空気を床上に循環させたい)
 ・室内にタイルを貼る(上手く使えばカッコよくて熱もためられる)
 ・土間コンクリートやモルタルに蓄熱(間取り命)
 ・コンクリートブロックを使って蓄熱(頭ぶつけたら痛い)
 ・土壁にする(懐古だけど最新)
 ・水を入れたペットボトルをたくさん置いておく(気軽。夏休みの研究にできるかも)
 ・アクアレイヤー(という商品。難波和彦氏が多用している)

といった手段があります。
合わせ技もいいです。

今のところ、コラボハウスでは蓄熱を検討してまともに施工したことがないので、
ノウハウゼロです。
高垣邸で色々実験する予定ですが、さてどうなるか。

一番難しいのは、
太陽の熱を室内に取り込んで、蓄熱体まで運んでいくその手段だと思われます。
直接太陽の光を当てちゃう、ということも可能ですが、
正直、範囲が極めて限られます。窓際オンリー。

太陽の熱で空気を暖めて、その空気を循環させて蓄熱体まで届ける、、、、
むー、超非効率。ですが、全部捨てちゃうよりはマシ、と考えます。

蓄熱に興味のある人、ご連絡ください。

気になること、分からないことがあれば、

お気軽にご連絡ください。
のゴロウ(高垣 吾朗)

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