放射と伝導(1)

前回の輻射冷暖房パネルの話を受けて
放射と伝導、それぞれの影響の大きさを考えます。

今回は、いつも以上にメンドクサイ要素が強いのでご注意ください。

今回考えるのは壁のごく一部、一番外側にあたる場所です。
下の図の赤枠のところ。
夏、外壁材が太陽の光を受けて熱ーくなっているとき、
外壁材から、構造パネルのダイライトに伝わる熱が、どのようになりそうか?
見てみます。

赤枠部分を抜き出すとこんな感じ。
[外壁材][通気層の空気][ダイライト]の順番になります。

「通気層の空気」は、本来は暖まると上方に抜けていきますが、
今回は簡単のため、空気は留まることにします。

熱の伝わり方には3つ有ります。という説明はかなり前の記事に書いているので、
参考まで。

http://netsu56.club/2012/08/31/blog-post_31-4/

熱の伝わり方3種類「伝導」「放射」「対流」のうち、
今回は「伝導」と「放射」を見ます。

[外壁材][通気層の空気][ダイライト]の順に、
隣り合った物質にジワジワと熱が伝わるのが「伝導」
そして、暖まった外壁材が出す見えないビームによって
ダイライトに熱が伝わる「放射」

「伝導」と「放射」、それぞれどんな割合で伝わっていくのか?

実は外壁の温度によって、
「伝導」で伝わる熱と「放射」で伝わる熱の割合が変わります。

これまた条件を固定して、ダイライトは常に20℃、とします。

その時の、「外壁→ダイライト」に伝わる熱のうち、
「伝導熱」「放射熱」の割合は以下のように変わっていきます。

外壁の温度が20℃や30℃程度のときは、
放射熱は全体の10%程度しかありません。

ですが、50℃を超えると全体の30%。
70℃にまで上昇すると、半分が放射として伝わる熱になることが分かります。

50℃とか70℃など、そんな温度になるのか?
はい、なります。
夏の屋根はまさに50〜70℃に達します。

そんな環境であれば、放射熱を90%以上遮る遮熱シートなどは、
半分の熱を防ぐことができるので、効果が大きいです。

高温になる部位に関して熱を遮ろうとすれば、
遮熱シートは効果的である、と言えます。

さてさて、夏の熱さを防ぐことだけ考えれば、
屋根に遮熱シートは効果ありそうですが、
冬は?

冬は、太陽の熱を取り込みたいです。
そのほうが部屋は暖かくなるし、
その分暖房エネルギーを使わなくても済みます。
そのバランスはどうでしょうか、、、?

それはまた次回。

ここまでのところで気になること、分からないことがあれば、

お気軽にご連絡ください。
のゴロウ(高垣 吾朗)

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