ベストな暖房は「エアコン」だと宣言しておきながら、
床暖房の話をしようとしているこの感じ。
冬突入ということで各方面から種々の暖房についてご質問頂いているので、
色々と考えをまとめてみようと思います。
かつては多くの住宅で電気シートタイプの床暖房を採用していたのに、
今はかなり導入が減っているという状況の変化があります。
なんで?
と
じゃあどうしたら?
を書こうと思います。
床暖房にはいくつか方式があります。
・暖めた温水や不凍液を床下のチューブに通すもの
・シートが熱を発するもの
の2つが代表的です。
使うエネルギーは、4つかな。
・電気
・ガス
・灯油
・薪/ペレット
この中で、電気シートタイプの床暖房は、
使うエネルギーが「電気」で、「シートが熱を発する」仕組みのものです。
ホットカーペットを床に埋め込んでいるようなものです。
もちろん、メリット/デメリットがあります。
【メリット】
・施工が楽
・すぐに暖まる
・難しいことを考えなくても、とにかく設置すればOK
【デメリット】
・初期費用が高い
・非常に繊細で、小さな木くずが有るだけで将来的な故障の原因になる
・ランニングコストが高い
・面積に比例して電気代がどんどん上がる
・動作温度が高く床材が空きやすい
かつては、温水式床暖房に比べ初期費用が安かったり、
温水の熱源がガス給湯器でランニングコストがべらぼうに高かったりと、
温水式床暖房のデメリットが大きく、
電気式の導入に結構メリットがあったので、
設計もしやすくてホットカーペットの感覚で使える電気シートタイプの床暖房は、
かなり重宝されていました。
それが、電気シートタイプの床暖房が多く採用されていた理由です。
かつてはメリットが大きかったので、
床暖房の希望があった時には、コラボハウスでもオススメしていました。
時は経ち、今。
ヒートポンプによる温水を使った温水床暖房や、
エコワンを熱源(同じくヒートポンプ)としたものが普及し、
ランニングコストは驚くほど下がりました。
また、温水式の初期費用も以前とは比べ物にならないほど下がりました。
エコワンなら、急遽温度をあげようとした時もガスで一気に暖めることができ、
使い勝手も揃ってきました。
今となっては電気シートタイプの床暖房が持っていたメリットはことごとく打ち砕かれ、
ヒートポンプ熱源の温水式床暖房のメリットが非常に大きくなっています。
今でも、あまり気にせず採用している会社もありますが、、、、
メリット/デメリットを考えると、再検討したほうが良いかもしれません。
時代は変わり、ベストな選択も、変わります。
もし今、床暖房に興味があれば、
ヒートポンプ熱源の温水式床暖房が良いです。
ちなみに各事務所には、
冒頭の写真のように電気シートタイプの床暖房が入っています。。。。
※事務所なのでエコキュートやエコワンを入れられない、という理由のためですが、、
次回はランニングコストの話を具体的にしようかと思っています。
「床暖房のイロハ(2)」
乞うご期待です。
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