エアコンの使い方

「最強の暖房器具はエアコン」
と前回の記事でも言ってますが、
http://collabo56.blogspot.jp/2015/11/blog-post_27.html
最強にするための使い方、というものがあります。
そして、間違った使い方をしている方、多いんです。

省エネ設計の設計ガイドブック「HEAT20」にあるデータを示します。

コラボハウスの標準仕様の家の場合を考えます。
2パタンについて見てみます。

 A)朝7時に設定温度22℃でエアコンのスイッチを入れる場合

 B)朝4時にタイマーで16℃設定の状態でスイッチON。
  その後、朝7時に起床と同時に設定温度を22℃に変更


条件Aと条件B、必要とされる最大暖房能力は、

 条件A:7.2kW
 条件B:4.1kW

つまり、条件Aは定格6.2kWの12畳用が必要で、、
条件Bは定格4.0kWの6畳用で事足りる、ということになります。

さあその場合、定格COP(1kW当りの消費電力に対する暖房能力)は以下のとおり。

6畳用エアコンの場合、、「1」の電気から実に「4.68」もの熱を供給できます。
一方で12畳エアコンの場合、「1」の電気で「3.68」の熱しか作れません。。

これらの数字を使うと、
条件Aの消費電力と条件Bの消費電力は、

容量の小さなエアコンは小回りが効くので、
1の電気から生み出すことができる熱が、
容量の大きなエアコンを使った時の1.25倍になるようです。
そう。容量が小さいエアコンは効率が高く、
容量が大きいエアコンは効率が悪いんです。

この1.25倍が結構効いて、
条件Bの電気代が高く付いています。

現在の室温と設定温度が大きく開いていると、
気温に合わせてエアコンのコンプレッサーがグイグイ動くので、
電気を余計消費してしまいます。

気温と設定温度には大きな開きが無いように運用すると、
エアコンで使う電気の電気代は、低く抑えることができます。

結局、効率良く動くことが何よりも大切なんです。
高効率であればランニングコストを抑えることができるんです。

この効率、容量が小さければ小さいほど効果が大きくなる傾向があります。
最大の暖房能力が対象の部屋を満たすものの中で最も小さいものを選ぶ。
それがもっともランニングコストを抑えることができる方法です。

「条件A」と「条件B」では、
朝7時に22℃設定で一気に部屋を暖める条件Aと、
朝4時に16℃設定でOnして、7時に設定温度を22℃に一気に上げる条件Bで、
動かしている時間は俄然「条件B」の方が長いです。
でも、スイッチオン時の急激な消費電力の上昇のため、
結果的に動かしている時間の長い「条件B」のランニングコストが安いです。

扇風機や電気ストーブみたいに、
その都度電源をOn/Offしなくてもいい、というか、してはいけません。

早い段階から電源つけっぱなしの使い方が、正解です。

気になること、分からないことがあれば、
お気軽にご連絡ください。
のゴロウ(高垣 吾朗)

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