ゼロ・エネルギー住宅の向こう側

前回、ゼロ・エネルギー住宅(ZEH)は、
自宅で消費するエネルギーを抑え、
自宅で発電する量を増やしたら、
大げさなことをしなくても結構気軽に実現可能、と書きました。

お客さんとお話していて気づくのは、
ゼロ・エネルギー住宅と聞くと、
自宅で発電した電気を蓄電池に溜めて、
太陽の出ていない時間帯は蓄電池に溜めた電気を使い、
電力会社から電気を買うこと無く生活をする家を
イメージされている方が意外に多いことです。

実はこの、電力会社から電気を買わずして生活できる家は、
オフグリッドと呼ばれます。

電力供給のグリッドから離脱している、というイメージでしょうか。
究極系かもしれません。
言わば、ZEHの向こう側の仕組みです。

オフグリッドの実現のために必要なのは、

 ・徹底的な自宅の消費エネルギーの削減
 ・太陽光発電の導入
 ・発電量に見合った容量の蓄電池の導入

の3つになります。

「徹底的な自宅の消費エネルギーの削減」は、
蓄電池のコストが高い現在、かなりのレベルで削減する必要があります。
照明、冷暖房、テレビ、給湯、、、
ありとあらゆるものの消費エネルギーを削減する必要があります。

ちなみに、住宅の設計や省エネ家電導入だけでは、とうてい到達できません。
生活スタイルを大幅に変更する必要が出てきます。

「太陽光発電の導入」は、
気軽にいけますね。
ただし、
「発電量に見合った容量の蓄電池の導入」
がネックです。
蓄電池に溜めることができる電力量と自宅で消費する電力量を合わせた量を
超えて発電しても壊れちゃうので、
バランスを考えながら機器選定が必要。
蓄電池が沢山準備できれば問題無いですが、
蓄電池、高価なので、、

というわけで、
蓄電池の価格が徹底的に下がれば、
色々な工夫を必要とせずに、エネルギーのオフグリッドが実現できます。

蓄電池の価格、、、
http://www.teslamotors.com/jp/powerwall
↑この、テスラのパワーウォールが、価格破壊を起こしてくれ、そう、、、
どうなるでしょうか。
ひとまず出荷の始まる来年、そしてその後が非常に気になりますが、さて、どうなるか。

蓄電池の価格、要チェックです。

コラボハウス一級建築士事務所
高垣 吾朗
g-takagaki@collabohouse.info



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