悩ましいです。
岡田好勝さんが書かれた書籍、
「南向きの家は建てるな!」
衝撃的なタイトルです。
ホントかよ?!と思わずにはいられません。
本によれば、、
【南向きの家】
家の北面には太陽光が当たらないため、藻が生える
北側の部屋には太陽光が入らず、暗い部屋ができてしまう
冬の日射取得が限定的
※真北を向いた面 藻がすごい。
しかも、柱の跡がみえるので、壁体内結露で壁が湿っていることが伺える。
【南東向きの家】
家の東西南北すべての面に太陽光が当たるので、藻が生えない
全ての方位の部屋に太陽光が入るようになる
冬、効率的に日射取得できる
軒の出の効き幅が大きくなり、日射遮蔽がうまくできる
とのこと。
藻の件は、確かにそうだと思いました。
真南に向けて建てた家には、真北に向いた面があるということでもある。
その面は、太陽の光はほぼ当たらず、
常に低温で湿った状態になりやすい、と。
それに関連して、
壁体内結露によって外壁が湿った状態になったとき、
太陽の熱で乾かすタイミングが無い、、、、という記述がありますが、
壁体内結露を防ぐための壁の作り方をスッ飛ばしている気もしますが、、
まあ細かいことは言いますまい。
リスク回避として日光当てるべき、というのは理解できます。
外壁材を選ぶ、という方法もあるのかな。
冬、効率的に日射取得できる、というのは異論あり。
朝日も西日も昼間の光も、十把一絡げに取得するということになりますが、
東西から射してくる水平に近い日射は、
冬取得できたとして、夏は取得したくないです。
よしずやスダレを使いなさいと言われるかもしれません。
ですが、
日射遮蔽手段を講じなくても部屋が快適になるような骨太な家がいいなと思うんです。
夏季冬季両方をイメージすると、
東西側からの光は、あまり受けたくないです。家に入れたくないです。
南東に方位を振ったら、軒の出の効き幅が増す、ということですが、
これも異議あり。
これは東西からの日射を無視していると言えます。
断熱性能がまだ低かった時代、
朝日はまだ気温の低い時間帯なので室内に入れても良い、という判断がされていました。
気にすべきは夕方の西日で、昼からの熱が溜まった室内に、
強烈に真横から差し込んでくる西日は、防ぐべきものでした。
そのイメージを明確に家に取り込んだのが、
コラボスタッフの西村の自邸です。
夏の西日を防ぐため、夏の西日が家の側面にまっすぐ当たるよう、
家の方位をやや東に振っています。
その結果、夏の朝日が部屋にさんさんと降り注ぎ、
朝起きたら部屋が灼熱、、、ということになりました。
その結果、アウターシェードを付ける、ということになったわけです。
断熱性能が向上しつつある昨今の住宅では、
たとえ朝日でも、夏は部屋に入れちゃダメです。
さて、「日光が当たらない面に藻が生えるのは、防ぎたい」
いや、そもそも、壁体内結露していなければ、
外壁材が湿気を帯びなければ、
藻は生えないのでは?
要確認。
「北側の部屋が暗くジメジメ」
いやいや、例えば大きな吹抜があって光を取り込むことができれば、
北の奥まで光が届くので、
北の部屋がジメジメ、というのも解消できそう。
そもそも、北側の部屋と南側の部屋が区切られている状態も、
間取りに対するイメージに差がありそう。
そもそもオープンな間取りが好きで、オープンな間取りをイメージしていると、
壁で北と南に区分されるような間取り自体が、頭になかった。
これは高垣の頭が至っていない点でもあるわけですが。
家の方位で太陽の光の取り込み具合を調整する、というのも手かもしれませんが、
間取りで調整する、という手段もあると思えます。
岡田さんの提唱する家づくりと、
高垣が考える家づくりの違いは、
「東西面の日射遮蔽」に対する考え方に最も差が出ている、と考えています。
住み手が工夫せい!という立場と、
何も考えなくてもどうにかなる家にしてあげたい、という立場、でしょうか。
うーん、違うか、、
もしご本人に直接お会いできたら、伺ってみたいポイントです。
高垣の理解不足な気がしてなりませんが。
現時点での高垣の感想。
別に南向きでいいと思う。
東西からの日射の遮蔽がめんどうになるので。
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