窓に使っているガラスにはLow-Eガラスというものがあり、2種類あります。
日射取得タイプ:断熱タイプとも言います。太陽の光を取り込む
日射遮蔽タイプ:太陽の光を遮る
これらは適材適所、家の方角に合わせて適切に選ぶと、
より快適な家が作りやすくなります。
それぞれの方角と、その方角に合ったガラスを考えます。
■ 南
太陽の光をたくさん受ける
光が入ってくる = 熱が入ってくる
太陽の光は夏至は80°、冬至は30°の角度
軒・庇によって太陽の光をコントロールすることができる
適度に出した軒・庇は、夏、太陽の光を防ぎ、
冬、太陽の光を遮ること無く室内に導き入れます
冬はたくさん太陽の光を取り込みたいです。
夏は太陽の光を遮りたいです。
どちらが優先されるでしょうか?
夏は、軒・庇で陽の光を遮っても、
地面の照り返しがキツい場所であれば、
遮熱タイプがいいかもしれません。
植栽等で照り返しがそんなに厳しくなければ、
日射取得タイプを使って、よりたくさん太陽の光を取り込むと良いです。
■ 北
直接陽の光が入ってくることはない
光が入ってこない = 熱が入ってこない
冬、窓からは熱が逃げていくだけ
そもそも太陽の光は入ってこないので、
北からは熱が逃げるだけです。。
断熱タイプを使うべき。
■ 西
夕方、西日がガンガン入ってくる
横から射してくる光なので、軒・庇では防げない
夏の夕方の暑さの元凶
真横からくる陽の光は、暑いし眩しいので、
とにかく防ぐ方向で。
日射遮蔽タイプを使うと良いです。
■ 東
朝日がガンガン入ってくる
横から射してくる光なので、軒・庇では防げない
夏、朝はまだ気温が低めなので朝日が入ってきても大丈夫、、、ではない。
朝、室内に熱が入り込んでしまうと、
その熱は一日中室内に留まってしまう。
夏の暑さの隠れた原因
西と同じく、日射遮蔽タイプが良いです。
まとめると、、
南:場合による。
冬は太陽の光で室内を暖めると暖房費を削減できるので、
日射取得タイプ(断熱タイプ)が良いですが、
夏の照り返しがキツそうな場合は「日射遮蔽タイプ」でも良いかもしれません。
西:日射遮蔽タイプ
東:日射遮蔽タイプ
北:日射取得タイプ(断熱タイプ)
これらを選べばよいといえます。
コラボハウス一級建築士事務所
高垣 吾朗
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