気密測定(その1)

先日見学会をさせていただいた
ちょっとカッコいい、より快適な家」にて、
気密測定を実施しました。



とその前に…
そもそも「気密」ってなに?の話を簡単にしようと思います。

どうして気密が高い家がいいのか?

●熱が逃げにくくなります

 すきま風が多いと、冷房・暖房に余計なエネルギーがかかるので、
 電気代が増えてしまいます。
 快適性も損なわれます。

 気密を上げるとすきま風が無くなるので、
 どこからともなく冷たい空気が…ということが無くなります。

●換気が計画通りにできます

 換気は、もちろん適当に換気扇を付けているわけではなく、
 空気がどのように動くか事前に計画しています。
 その途中に隙間がたくさんあると、思っていたような換気ができません。
 すると、二酸化炭素など有害なガスの濃度を計画的に下げることができなくなります。

 気密が高ければ計画通りに換気することができ、健康的な環境を作ることができます。

気密が高すぎたら息が詰まるのでは?
窒息死するんじゃないか?

そんなことはありません。
換気装置が24時間ちゃんと動いていて、
常に新鮮な空気を供給してくれていますのでご安心ください。
それこそが計画的な換気、になります。

####################  注意  ####################
ここからはちょっと細かくて面倒な話になるのでご注意ください

気密を表す数値として「C値」というものがあります。
家全体の隙間面積を合計した数字を、家の床面積で割ったものです。
床1㎡あたりの家の隙間の大きさを示したものになります。
C値が 1.0[c㎡/㎡]であれば、
家の1㎡あたりの隙間が1c㎡ということになります。
家の床面積が100㎡であれば、
家全体の隙間は10c㎡ということになります。

ということで、このC値は小さければ小さいほど隙間が小さく、
気密が高いということになります。

C値の基準としては、
断熱への影響(スキマ風の件)を考えると 2.0c㎡/㎡以下、
計画的に換気をしようとすれば 1.0c㎡/㎡ 以下にしたほうが良い
と言われています。

快適な家のために、C値は 1.0c㎡/㎡ 以下にしたほうが良い、
ということです。

################### 面倒な話終わり ###################

という基準をお伝えした所で、次回に続きます。
次回は実際に測定した様子や測定結果をお伝えしようと思います。
近日中には更新しますので、ご期待ください!

コラボハウス一級建築士事務所
高垣 吾朗

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